Fig92:魚 青、Fig14:魚 橙
Sundadanio
“アクセルロディ”
“ラスボラ”
育て方
●大きさ:種による
●お品書:人工飼料・生餌(状態・発色を良くするには生餌を与えたほうが良い、)
●お水 :酸性(pH4)、pH6位でも飼えるができればもっと下げた方が良いかも。無調整ピート等でpHを下げる
現地ではかなり強い酸性の水に生息しています。根拠のない憶測ですが、酸性度が強い環境では細菌の繁殖が抑えられるためスンダダニオは細菌などへの抵抗力が弱く、飼育下の中性に近い環境では細菌が繁殖して病気になりやすくなっている可能性があります。pHを下げられるなら下げた方がいいかもしれません
●赤/青/緑のタイプがあるが、赤/緑は環境が合わないと発色が悪いが青(いわゆるネオンブルー)はあまり環境に依存せず発色。→飼育にあたり状態を把握しずらいともいえる
●繁殖 :詳細不明、30㎝水槽でも繁殖例はあるようです
●性差♂:成熟した雄はスリムで色が濃く尻ビレも黒い傾向があり鳴くことが知られている
●アクセルロディは、かつては洋書ATLASに載っている程度の幻の魚でした。生息数が少なかった訳ではないようでしたが、訪れることが困難な未開の地に生息していた為、流通しなかったようです。輸入されるようになったのは開発の結果で、開発により生息数は減少しているようです
スンダダニオの種類
詳細説明は下段
【学名】注:スンダダニオのそれぞれの種を判別するのは困難です ●生息地 ●備考 | カテゴリー |
【S. atomus】アトムス 青x赤 ●インドネシア スマトラ島東の沖合のシンケップ島 ●確認されている標準体長(尾ビレ含めず)は最大で15.7mm。成熟個体数は一万匹未満とされる | EN |
【S. axelrodi】アクセルロディ 青x赤 ●インドネシア リアウ諸島州 ビンタン島 ●標準体長は最大で14.9mm、こちらも成熟個体数は一万匹未満とされる、観光地化されたビンタン島でアクセルロディが生息できる環境は10か所もないようです。 | VU |
【S. echinus】エキノス エキヌス?、赤みがある ●インドネシア ボルネオ島:西カリマンタンの北西部とマレーシアのカリマンタン島(ボルネオ島)サラワク西部 ●標準体長は最大で20.7mm | VU |
【S. gargula】ガルグーラ 青/緑系 ●インドネシア スマトラ島東方沖のバンカ島の沿岸 | VU |
【S. goblinus】ゴブリノス ゴブリヌス?赤青緑? ●インドネシア スマトラ島:中央スマトラのジャンビ州 (リアウ州にも生息?)の海岸沿い | EN |
【S. margarition】マルガリション マルガリティオン?レッド系 ●マレーシア カリマンタン島(ボルネオ島) :サラワク州 ラジャン盆地とサラワク盆地 ●標準体長は最大で18.9mm。サラワク盆地のマルガリションは別種である可能性がある。 | NT |
【S. retiarius】レティアリウス オレンジ ●インドネシア ボルネオ島 :中央カリマンタン南部、コタワリンギンからカハヤン盆地まで、南東部のバリト盆地 ●標準体長は最大で19.4mm。生息範囲は広い | LC |
【S. rubellus】ルベルス 青x赤 ●インドネシア ボルネオ島:西カリマンタンのポンティアナックとアンバワンの近くにある南カプアス川デルタ ●標準体長は最大で19.4mm。生息範囲は比較的広い。ルベルスはラテン語で赤の意で”アクセルロディ・レッド”として商業的にも流通している。但し語源となったルベルス(赤)が意図するのは体側中央を走る赤い線の事で、全体が赤いのがルベルスの特徴という訳ではなく ルベルスは背中に青~緑のメタリックが入る(体調や環境によってかなりメタリックは薄くなり全体が赤ぽくみえることはある)。全体が赤っぽいのはむしろレティアリウス | NT |
Category:NE>LC>NT>VU>EN>CR>EW>EX(絶滅)
スンダダニオの分類
(Yes/Noチャート式)
●成熟した雄用●間違ってても責任持ちません●正しくても判断しにくくよくわからないと思います●ネット上のスンダ画像で試しましたがよく分かりませんでした●現地の100%状態のいい発色した個体じゃないと判別できないのかも
SundadanioClassification1
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1Y→SundadanioClassification2
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2Y→SundadanioClassification3
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3Y→SundadanioClassification4
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1N→SundadanioClassification5
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5Y→SundadanioClassification6
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6Y→SundadanioClassification7
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スンダダニオの各種特徴(詳細)
2N→ClassificationMargarition
Sundadanio margarition
No:網状模様はなく二次横縞は薄めで体の背側面に沿ってエメラルドグリーンの光沢がある。
●マルガリションの特徴
・背はエメラルドグリーン
・暗い横縞がある
・はっきりしない二次横縞がある..はず
・網目模様がない
・スンダダニオにしては大きい
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
3N→ClassificationRetiarius
Sundadanio retiarius
No:暗い横縞の延長線は目の下半分を通っている。体側の背中側は光沢のある赤又はオレンジ
●レティアリウスの特徴
・暗い横縞(体の下側の黒い点々?)の延長線は目の下半分を通る
・はっきりした二次横縞がある(浮袋近辺の赤い線?)
・背びれより後ろ側に弱い網目模様がある(背中上端の茶色い線?)
・体側の背中側は光沢のある赤又はオレンジ
・暗い横縞ははっきりしている..はず
・スンダダニオにしては大きい
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
4Y→ClassificationEchinus
Sundadanio echinus
Yes:吻が短い
●エキノスの特徴
・暗い横縞(目の上半分を通って伸びる)
・二次的な横縞が強く発達(血のような赤)
・表面は弱い網状パターンを持つ
・吻が短い
・全体にエメラルドグリーンの光沢
・スンダダニオにしては大きい
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
・S.rubellus と外観がよく似ている
4N→ClassificationRubellus
Sundadanio rubellus
No:吻が短くない
●ルベルスの特徴
・暗い横縞(目の上半分を通って伸びる)
・二次的な横縞が強く発達(強い赤オレンジ色)
・表面は弱い網状パターンを持つ
・吻が短くない
・全体にエメラルドグリーンの光沢
・スンダダニオにしては大きい
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
・S. echinus と外観が似すぎている…
※写真:発色の強さなどは魚の状態・個体差によるものとおもわれる
吻以外でS. echinusとの違いは体高がやや低い事。
5N→ClassificationGargula
Sundadanio gargula
No:濃い横縞がよく発達している
●ガルグーラの特徴
・濃い横縞がよく発達している
・背中側に青/緑のメタリック
・スンダダニオとしては大きい
・尻ビレの前部全体に濃い赤色
・背中後方の網目模様は無し
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
6N→ClassificationAxelrodi
Sundadanio axelrodi
No:鱗が不完全で欠損している感じ
●アクセルロディの特徴
・尾柄のうろこが不完全なのはスンダダニオの中でアクセルロディのみの特徴
・背びれと尾びれには暗い斑点がない
・背中はエメラルドグリーン/ブルー系
・腹部が深紅または赤褐色
・尻ビレの前部の赤みが強い
・暗い横縞は薄め
・背中の網目なし
・サイズは小さい
7Y→ClassificationGoblinus
Sundadanio goblinus
Yes:背鰭と尾鰭には薄暗い模様がある
●ゴブリノスS. goblinusの特徴
・暗い横縞は薄め
・サイズは大きい
・背鰭と尾鰭には薄暗い模様がある(スンダダニオで唯一の特徴)
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
ゴブリノスの色彩変化
●写真4点はジャンビ州北のリアウ州近辺(地図の丸枠、正確な場所ではない)で採集されたS. goblinusらしい、色とりどり。
●ゴブリヌスのみの特徴である背ビレと尾ビレの濃い暗色の斑点がわかるかな?
7N→ClassificationAtomus
Sundadanio atomus
No:背鰭と尾鰭には薄暗い模様がない
●アトムスの特徴
・背中は全体に青からエメラルドグリーン
・背鰭と尾鰭には薄暗い模様がない
・暗い横縞は薄め
・サイズはアクセルロディよりさらに小さい
・尻ビレの前部全体に強い赤い色
・背に網目模様はない
・尾柄が鱗で完全に覆われている(S. axelrodiとの明確な違い)
●参考論文:著者名(発表年)[論文タイトル]掲載誌名 ページ ※画像ID:ページ
Kevin W. Conway, Maurice Kottelat, and Tan Heok Hui(2011)[Review of the Southeast Asian miniature cyprinid genus Sundadanio (Ostariophysi: Cyprinidae) with descriptions of seven new species from Indonesia and Malaysia]Ichthyological Exploration of Freshwaters p.251-288
※Fig11:P.261
※Fig13:P.264
※Fig17:P.269
※Fig19:P.272
※Fig22:P.276
※Fig25:P.280
※Fig29:P.285
●画像ID: ①著作者②作品名③ライセンス形態④備考⑤URL
・Fig14:①ganjarcahyadi②Sundadanio goblinus③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/41211514
・Fig86:①ganjarcahyadi②Sundadanio goblinus③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/108098786
・Fig90:①ganjarcahyadi②Sundadanio goblinus③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/108098790
・Fig92:①ganjarcahyadi②Sundadanio goblinus③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/108098792
・Fig93:①Rupert A. Collins②Sundadanio_cf._axelrodi③CC BY 3.0 DEED④翻案⑤http://www.boldsystems.org/index.php/Taxbrowser_Taxonpage?taxid=211931
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