Pseudogobio esocinus

コイ

カワギス


底生魚
底棲魚
きれいな水で
綺麗水
普通
難易度
酸欠注意
酸欠注意
要水流
要水流
人工餌
人工餌
群れを好む
群れる
温和
温和
飛び出し注意
飛出注意

【育て方】

《中型》
●大きさ20cm近くなる。オイカワのように泳ぎ回る魚ではないが最終的には60㎝水槽では狭くなるかも。
●難易度普通。死因は飛び出しが多い、痩せない様注意。
●お品書人口餌など。簡単に餌付くが餌が回っているか注意。こまめに餌をやらないと痩せる。よく観察して痩せてないかチェックする事。
●お水 きれいな水で流れを付ける。水質悪化に弱い。
温度 冬はヒーター不要。夏場は水流のある環境で酸欠を防げば水温が35℃位になっても大丈夫だができればファンなどで水温対策をした方が良いかも。ただし、ナガレカマツカはやや上流の流れが速い場所に生息する為、高温に弱い。
●性格 臆病で振動などで驚き水面から飛び出す。
底砂 砂・砂礫底
▼飛び出し注意。
●学名の読みは「ぷせうどごびお えそちぬす」です。「しゅーどごびお」は英語なまりです。


【カマツカの種類】

カマツカ

●学名 Pseudogobio esocinus
●分布 九州, 天草下島, 四国, および本州西部
●特徴 200mm,最大300㎜弱, 口髭が短い, 頭の先端が尖り気味のナローツチノコタイプ

カマツカ
Fig99:先端が尖り気味

ナガレカマツカ

●学名 Pseudogobio agathonectris
●分布 山口県錦川水系から静岡県天竜川水系に至る本州太平洋側の主に上流域。
●特徴 15cm以下, 口髭が目の位置より長い, スプーンヘッド

Fig10

スナゴカマツカ

●学名 Pseudogobio polystictus
●分布 
日本海側:新潟県関川水系~山形県日向川水系。
太平洋側:山梨/静岡両県の富士川水系~岩手県北上川水系。
●特徴 15cm以下, 体に多くの小黒斑をもつ, 口髭が目の位置より長い, スプーンヘッド

Fig38

【水温による成長の違い】

●寒い地域の亜集団は、温暖な地域の亜集団と比較して、より長生きで、成長が遅く、成熟が遅​​く、体のサイズが大きく、繁殖力が高い。
●「単一の小さな川であっても水温の影響下で変動」するとの事で寒い地域の亜集団と温暖な地域の亜集団が別々の進化を遂げた訳でなく水槽内でも水温が低ければ長生きになる、可能性がある。という事かな?

【産卵】

●産卵は夜の20:00頃から翌日の午前1:00頃
●水面付近で沈性粘着卵をばら撒く
●水槽内において水面付近の流れの強い場所でばら撒き型の産卵を行った様子が観察されている
●卵径は1.1-1.2mmで強い粘着性がある
●仔魚は浮上期を持たないが,孵化後2日目から10日目までの期間に強い正の走光性を有し,水底をよく移動する

動画:産卵行動リンク

【料理】

●食べてもおいしいそうです。
●炭火で焼いてしょうが醤油で食べるのがおすすめ。身が淡白で美味しいのがカワギスと呼ばれる所以だそうです。

カマツカ料理

【神奈川県のカマツカ】

●神奈川県のホームページ(2023/9/20閲覧)にはカマツカ(Pseudogobio esocinus)が県のレッドリスト記載種として載っていますが、神奈川県に自然分布しているのはスナゴカマツカ(Pseudogobio polystictus)と思われます。
●神奈川県西部にカマツカ(P esocinus)が自然分布している可能性もあるかもしれませんが(確認はされていない)、基本的に神奈川県内のカマツカ(P esocinus)は琵琶湖等から移植された侵略的外来種と思われます。

※外来種でも条例は適用され捕獲はできません

【カマツカ/ツチフキ比較】

カマツカツチフキ
大きさ150-200mm80-100mm
水流不要
潜る潜らない
水質悪化弱い弱くはない?

●参考:
・Jun Nakajima & Norio Onikura[Life history of Pike Gudgeon, Pseudogobio esocinus (Cypriniformes, Cyprinidae): differences between the upper and lower reaches in a single river]DOI:10.1007/s10228-015-0472-9
・Jun Nakajima[A note on the spawning and early life ecology of the pike gudgeon Pseudogobio esocinus (Cypriniformes, Cyprinidae)]DOI:10.11233/aquaculturesci.63.65
・ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑<https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%84%E3%82%AB>
・富永浩史、川瀬成吾[Two new species of Pseudogobio pike gudgeon (Cypriniformes: Cyprinidae: Gobioninae) from Japan, and redescription of P. esocinus (Temminck and Schlegel 1846)]DOI:10.1007/s10228-019-00693-x
・Koji TOMINAGA’s Website<https://sites.google.com/site/pesocinus/home?authuser=0>
・神奈川県<https://www.pref.kanagawa.jp/docs/a4y/images/kamatuka.html>

●画像ID: ①著作者②作品名③ライセンス形態④備考⑤URL
・Fig10:①Pseudogobio agathonectris②norose③CC-BY-NC-ND④ND⑤https://www.inaturalist.org/observations/112631610
・Fig38①tostia12②Pseudogobio polystictus③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/149038538
・Fig42:①azunyampus②Pike Gudgeon③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/109630742
・Fig99:①bananyasan_0728②Pike Gudgeon③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/148613199


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